数学科の就職

主に理系の就活(特に数学科)について、徒然と数学科出身のクオンツが語る。

戦力的なインターンシップ参加方法

インターンシップに参加しておくと、

本選考で有利になるという噂がある。

ぶっちゃけ言ってしまうと、
"有利になることもあるが、不利になることもある"というのが正しい。

これはなぜかというと、
インターンに参加するにあたり、
人事部が面接で選考しており、
インターンの面接の結果や
インターンでの学生の活躍ぶりが、
本選考に影響しているからである。

インターンに参加することは企業の人事部に、学生を選考する機会を与えることになる。
そういったチャンスをみすみす逃すようなことを企業はしないのだ。

インターンシップは本選考に関係ありませんというのは、嘘である。

特に選考を通過して参加するインターンは、
90%以上の確率で本選考に影響があると考えられる。

某メガ損保のアクチュアリーでは、
たった数人しか採用しない重要な数理専門職のポジションにも関わらず、4月初旬のたった一回の面接で当日内定を出している。
ちなみにこの内定を獲得した学生は、前年の夏に開催されたインターンに参加していた。
インターンが関係無いとは言えない。

社会は本音と建前で出来ているのだ。

では、インターンシップに参加しない方が良いのか?というと、参加した方が良いというのが私の意見だ。

業種に対する関心があり、積極的に情報を集めていたというアピールをすることできるし、業界研究になるからである。

私が実際にしていたのは…

1.選考のある本命企業のインターンは避ける

2.滑止めとなる本命企業よりも業界ランクの一段階低い企業のインターンシップに参加する
(大手が本命ならば、準大手をインターンでは受けるイメージ)
↑滑止めだから、選考があってもいい。

3.日程が合わなかったと答える。
本命企業の選考の際に、なぜうちのインターンには参加していないのか?と聞かれたら、所属している研究室の合宿(または参加必須の学会)と日程が重なったためと答える。
でも、業界研究は必要だと思っていたので、日程が合った他社のインターンには参加していた的な…
↑建前上、インターンは本選考に関係ないと言っているので、その企業のインターンに参加していないことはマイナスにはならない。
注意)数ヶ月に渡り、毎週インターンを開催しているような企業は除く。

4.本命業界の周辺業界のインターンにも複数参加しておく。これは1dayとかでもいい。

インターンの理想としては、
本命業界:1週間を1つ
周辺業界:1〜3日を3つ以上

銀行が本命ならば、
証券、生保、損保も見ておくという感じである。

5.インターンに参加することよりも、学生のうちにするべきこと(評価されること)を優先する←重要

インターンに参加していたことは選考において、その会社のインターンで良く評価されたこと以外は、大きくプラスになることはない。
他社のインターンに行っていたことは、参考程度になるだけである。

夏休みや冬休みというのは、
学生時代の頑張ったエピソードを作るのに
チャンスである。

インターンに行き過ぎて、
そういう学生のうちしかできないような
チャンスを逃すのは惜しい。

実際に、企業でプラスに評価されるのは、
評価されるエピソードがある学生なのだ。

学部時代の1年、2年をダラダラと過ごし、3年生に必死になってインターンに参加しまくって、本選考の時になって気がついたら何も自分らしいことが残っていないなんてことにならないように!